+ トゥルーコーリング ここで終わってたんですかッ!! | around the secret

+ トゥルーコーリング ここで終わってたんですかッ!!

 テレビの深夜枠でいきなり「24」に替わったので、「SATCも途中で何回か別番組が入ったしね」なんて思いながら、次シーズンを待ちつつも。
友達から「はい。ココで打ち切り」と渡されたものが全然見たことあるやつで、しかもめっさ話が盛り上がりまくってる所で。

 ・・・・・・・えええええええここで終わってたの?楽しみにしてたのにッ!!とショックした今更。


 ヒロインは死体安置所で働く優等生タイプの苦学生で、死体に「助けて」と言われると、その日1日を朝からやり直せるんですよ。

 そんな場合、その死体を助けようと「二回目のその日」は奔走しますよね。ヒロインは生真面目だから、当然。

 だからといって、ヒロインが持っている情報は、「その日の朝からの自分の記憶」と、助けを求められるまでの数秒間に見た被害者の顔や名前くらい。それだけの情報からその日に死ぬ予定のその人を見つけ、助けるのは、かなり大変。

 いつ助けを求められるかも分からないので、常に周囲に気を張り巡らせて、記憶しておかなきゃいけない。

 シリーズの中盤くらいまでは、そーゆー「助ける話」。


 そこに「死ぬ運命の人間を、生き返らすのってどうなのよ」というポリシーのビバリーヒルズ高校白書出身ブランドン君が敵役として出てきてですね。

  敵役のブランドンは、「運命を変えるのは、いけない」というだけのポリシーだから、助けられた死人を平気で殺し直したりも出来るんだけど、基本的には普通に良い人間で、推測するに本当は凄く良いヤツで何か板挟みな事情なり過去があって。


 どちらかが助けを乞われて1日を遡った場合、何故かもう一方も同じように1日を遡るのだけど、相手は死人のその日1日の記憶をゲット出来るというローカルルールがあったりして。

 ・・・・・・これって助けを求められていない側に有利なルールだよなぁ・・・ホントは「2人で協力し合いなさい」という意味だったってオチなんじゃないのかなぁと思いつつ、打ち切りだから、それも謎のままなんだけど。


 この話のどこが好きかというと「1日をやり直せる」所。

 人を救おうとした2回目のその日では、当然1回目との違いが色んな所に波及してですね。これも将棋でもしてるように、先の2手3手上での戦いになって。

 勿論上書きされちゃう1回目のその日の記憶は、主人公と、その敵役にしか残らないんですよ。


 話の大きな流れの謎が1回目のその日で解けかけているのに、陰謀に、罠に1回目では気づけたのに、2回目では被害者を救おうとして取った1回目と違う行動が廻り廻って、実は話自体は悪い方向に向かってる・・・・・・とか。

 あと1秒早く、その電話に出ていれば、1回目の記憶が消える前に、事実に気づけたのに・・・・・・とか。その連鎖の歯がゆさ加減が気持ちよくて。 


 シリーズものって大抵もうエエちぅくらい引き延ばされて、話が面白くなくなってから終わるのだけど、これじゃ早すぎ。

 折角好みの話だったのにな。もうちょっと見たかったなぁ。残念。