+ 殺人症候群【貫井徳郎】★★☆☆☆ | around the secret

+ 殺人症候群【貫井徳郎】★★☆☆☆

 んーーーー。
  あんまり考えず読んでいたら、最後の方で登場人物のフルネームが出て来た時、「やられた!」と思った。この辺、一票。


 少年法によって守られている加害者。責任能力がなく、裁かれなかった精神異常の加害者。それらの晴らせぬ恨みを晴らす職業殺人者。自分の息子に臓器移植をさせる為に、ドナーカードを持つ者を殺めてゆく殺人者。などなど。

 色んな種類の「殺人者」が出て来る。
 読んでいるうちに、頭の中で、「許せない動機ランキング」が出来ていたり、殺人者達の中で、更に「良いもの」「悪もの」に分けている自分に違和感を抱き、「ああ、そういうテーマなのか」と思う。

 2000年の本だから、14歳少年犯罪の流行った頃の本と言うわけでもないらしい。

 失踪症候群 誘拐症候群と姉妹本があるのね。
 あらら。でもAmazonの検索にひっかからないわ。