+ 南極(人)【京極夏彦】 | around the secret

+ 南極(人)【京極夏彦】

 ギャグ漫画と同種の面白さを小説で実現しようとするとどうなるか・・・というコンセプトだったのかな。


 「ボッカーン」「バッコーン」のギャグマンガ世界を、そのまま状況説明つけつつ文章化しても面白い筈がない。


 ギャグマンガのノベライズ化は大昔からそれなりに成功した形で在るのに、わざわざ「ほら面白くないでしょ」という方向からこれを執筆したのは、ラノベ畑の編集者にまた何か言われた?出版社に対するあてつけ?とか色々想像してしまう。


 逆にコレで本が出せるということ、しかも話ごとに紙質や装丁が違ったり栞が4本も入ってたり原価の高そうな本を、超豪華ゲストと共に出せるということが京極夏彦の凄さだなぁ・・・・・・という、そんな本。